国土交通省関東地方整備局の霞ヶ浦導水工事事務所が企画した霞ヶ浦導水「特別見学会」に参加してきたぞ。
那珂機場に集合。
建屋は平成4年に完成。完成から12年経ってるけど使われてる感がないぞ。
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それもそのはず、霞ヶ浦導水路事業は昭和60年10月から始めてるがまだ未完成。
進捗率は約8割(事業費ベース)。総事業費約1900億円のうち1500億円を使っちゃってるけど未完成の区間もまだまだある。
全部が繋がらないと導水路として役に立たないので完成をじっと待ってるのだ。
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霞ヶ浦導水事業の目的は3つ
1.水質浄化
那珂川、利根川から導水して霞ヶ浦、桜川などを水をキレイに。
2.水不足の軽減
那珂川と利根川の水を行き来させて水不足による被害を低減。
3.新規都市用水の確保
那珂川と霞ヶ浦において水道用水、工業用水を供給。
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力説していたのが水不足の解消。
那珂川の水が多い時は、利根川に導水、反対に利根川の水が多い時は、那珂川に導水してお互いに水不足を解消しようという作戦。
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渇水のときはどっちも渇水なんじゃね?って気が…。
説明の後は、那珂機場を見学。
だだっ広い空間に、真新しい主原動機(モーター)が二台がポッツーン。
事業計画から最大35m3/s→15m3/sと半分以下に縮小にされたことで余白の多い空間になってしまったのかも。
計画当初は、水が足りなくなる算定だったけど30年も経ってしまうと水余り状態のようだ。
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機側盤に電源は入っているけど肝心のモーターは封印されて使っている様子はない。始動させるには再調整も必要だろうし十年以上、これだと無駄と言われても仕方ない。
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実物大の導水管!?
あまり太くないと思ったら那珂導水路の内未施工区間も内径4.5m→3.5mに計画変更で縮小されてるようだ。
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サッカーグラントくらいの草原。
きっとこの下には……。
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入口を降りていくと……。
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そにあったのは沈砂池。水面は、まったく揺らがない。
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スクリーンに投影させて沈砂池の説明。
沈砂池とは砂やゴミを沈下させるための池でゴミが重みで下に沈んでいかせる仕組み。ポンプや水路に余計なゴミを入り込ませないための工夫だ。
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奥には「パルテノン神殿」がありますよー。
期待した沈砂槽の先にはプチ・パルテノン神殿
うーむ、確かに列柱が立ち並んでいるけどちょっといいすぎ。
![20170129-101907.jpg]()
このレベルが名前負けしないパルテノン神殿だ。
![20111112-143601.jpg]()
〈首都圏外郭放水路 2011年撮影〉
那珂機場を見学したあとは、バスで桜機場へ移動。
ここからは班ごとの少人数で見学コースを回る。
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まずはエレベーターに乗って地下48mの管路室。
エレベータを降りるとその先はThe現場!
![20170129-110847.jpg]()
足元はヨイカ!ヨシ!ご安全に進んでいくと。
![20170129-110445.jpg]()
左右に地下トンネル(導水管)が続いている。
ここは水戸トンネルと呼ばれる工区で那珂川までは開通してる。霞ヶ浦方向は未着工区間が続き霞ヶ浦までつながるのはまだまだ先になりそうだ。
![20170129-105353.jpg]()
地下トンネルはまっすぐじゃなくてゆるくカーブしていて傾斜も微妙についてる。稼働するとポンプの力で右に左に水を動かす導水管となるのだ。
![20170129-105841.jpg]()
奥までずっと無機質なコンクリートの異空間な感じが懐かしい。
![20170129-105926.jpg]()
明かりを点けていないトンネルの先のブラックホール感。吸い込まれそう。
電気が消えたら?コエェーー!!
![20170129-110134.jpg]()
ボードを持って記念撮影。
写真は、見学会の最後にもらえる嬉しいサービス。
![20170129-110048.jpg]()
おなじみの撮影スタッフを逆に撮影した図。
![20170129-110126.jpg]()
次の見学ポイントは地下7m。
コンクリートの壁面を水中にみたてておサカナなどを映して説明なんだが………。
高いと思うと超コエエッ!まったく話が入ってこない。
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地下を眺める…。嗚呼、もうここミナクテ、ダイジョブ。
さっきの地下トンネルは、さらに20m位下にあるようだ。見えなくてよかったよ。
![20170129-111047.jpg]()
最後のポイントは桜川。
なかなかキレイなこの桜川を命名したのは徳川光圀。あの水戸黄門なのだ。
![20170129-112425.jpg]()
![20170129-112331.jpg]()
アンケートを書いてダムカードと交換。これで特別見学会は終了だ。
外からでは見れない地下施設をじっくり見れて満足。関東地方整備局のスタッフの案内も丁寧で何も知らないで参加しても楽しめる特別見学会だった。
霞ヶ浦導水路の事業は、渇水時の導水事業というのわかった。
逆に近年は、ゲリラ豪雨などで浸水や洪水などの被害が多くなってる。常陸河川国道事務所の那珂川の主な洪水記録というページをみるとこの地域も結構、洪水で被害を受けているようだ。
関東地方整備局のスタッフに、霞ヶ浦導水路は洪水対策としての機能はあるか?と聞いてみたんだけど、「機能はない。洪水対策は他のところがしてるからわからない。」と興味なさそうな返事。
霞ヶ浦導水路は工事着工から約30年も経過。
いつになっても完成しないし水需要も増加しないから東総広域水道企業団と千葉市は霞ヶ浦導水路事業から撤退。地元の人たちも残りの費用が少なくなっても延々と続く建設工事を不安視してる感じ。
ネットで霞ヶ浦導水路を検索すると悪い話を多く目にする。
さらには、完成予定が平成22年度→平成27年度→平成35年度と際限なく延長されてる。(本来は平成5年に完成予定)キレイな水になるのは、まだまだ先になりそうだぜ。
霞ヶ浦導水路についてのサイト
・霞ヶ浦導水事業の概要
・霞ヶ浦導水事業 wiki
那珂機場に集合。
建屋は平成4年に完成。完成から12年経ってるけど使われてる感がないぞ。

それもそのはず、霞ヶ浦導水路事業は昭和60年10月から始めてるがまだ未完成。
進捗率は約8割(事業費ベース)。総事業費約1900億円のうち1500億円を使っちゃってるけど未完成の区間もまだまだある。
全部が繋がらないと導水路として役に立たないので完成をじっと待ってるのだ。


霞ヶ浦導水事業の目的は3つ
1.水質浄化
那珂川、利根川から導水して霞ヶ浦、桜川などを水をキレイに。
2.水不足の軽減
那珂川と利根川の水を行き来させて水不足による被害を低減。
3.新規都市用水の確保
那珂川と霞ヶ浦において水道用水、工業用水を供給。

力説していたのが水不足の解消。
那珂川の水が多い時は、利根川に導水、反対に利根川の水が多い時は、那珂川に導水してお互いに水不足を解消しようという作戦。

渇水のときはどっちも渇水なんじゃね?って気が…。
説明の後は、那珂機場を見学。
だだっ広い空間に、真新しい主原動機(モーター)が二台がポッツーン。
事業計画から最大35m3/s→15m3/sと半分以下に縮小にされたことで余白の多い空間になってしまったのかも。
計画当初は、水が足りなくなる算定だったけど30年も経ってしまうと水余り状態のようだ。

機側盤に電源は入っているけど肝心のモーターは封印されて使っている様子はない。始動させるには再調整も必要だろうし十年以上、これだと無駄と言われても仕方ない。

実物大の導水管!?
あまり太くないと思ったら那珂導水路の内未施工区間も内径4.5m→3.5mに計画変更で縮小されてるようだ。

サッカーグラントくらいの草原。
きっとこの下には……。

入口を降りていくと……。

そにあったのは沈砂池。水面は、まったく揺らがない。

スクリーンに投影させて沈砂池の説明。
沈砂池とは砂やゴミを沈下させるための池でゴミが重みで下に沈んでいかせる仕組み。ポンプや水路に余計なゴミを入り込ませないための工夫だ。

奥には「パルテノン神殿」がありますよー。
期待した沈砂槽の先にはプチ・パルテノン神殿
うーむ、確かに列柱が立ち並んでいるけどちょっといいすぎ。

このレベルが名前負けしないパルテノン神殿だ。

〈首都圏外郭放水路 2011年撮影〉
那珂機場を見学したあとは、バスで桜機場へ移動。
ここからは班ごとの少人数で見学コースを回る。

まずはエレベーターに乗って地下48mの管路室。
エレベータを降りるとその先はThe現場!

足元はヨイカ!ヨシ!ご安全に進んでいくと。

左右に地下トンネル(導水管)が続いている。
ここは水戸トンネルと呼ばれる工区で那珂川までは開通してる。霞ヶ浦方向は未着工区間が続き霞ヶ浦までつながるのはまだまだ先になりそうだ。

地下トンネルはまっすぐじゃなくてゆるくカーブしていて傾斜も微妙についてる。稼働するとポンプの力で右に左に水を動かす導水管となるのだ。

奥までずっと無機質なコンクリートの異空間な感じが懐かしい。

明かりを点けていないトンネルの先のブラックホール感。吸い込まれそう。
電気が消えたら?コエェーー!!

ボードを持って記念撮影。
写真は、見学会の最後にもらえる嬉しいサービス。

おなじみの撮影スタッフを逆に撮影した図。

次の見学ポイントは地下7m。
コンクリートの壁面を水中にみたてておサカナなどを映して説明なんだが………。
高いと思うと超コエエッ!まったく話が入ってこない。

地下を眺める…。嗚呼、もうここミナクテ、ダイジョブ。
さっきの地下トンネルは、さらに20m位下にあるようだ。見えなくてよかったよ。

最後のポイントは桜川。
なかなかキレイなこの桜川を命名したのは徳川光圀。あの水戸黄門なのだ。


アンケートを書いてダムカードと交換。これで特別見学会は終了だ。
外からでは見れない地下施設をじっくり見れて満足。関東地方整備局のスタッフの案内も丁寧で何も知らないで参加しても楽しめる特別見学会だった。
霞ヶ浦導水路の事業は、渇水時の導水事業というのわかった。
逆に近年は、ゲリラ豪雨などで浸水や洪水などの被害が多くなってる。常陸河川国道事務所の那珂川の主な洪水記録というページをみるとこの地域も結構、洪水で被害を受けているようだ。
関東地方整備局のスタッフに、霞ヶ浦導水路は洪水対策としての機能はあるか?と聞いてみたんだけど、「機能はない。洪水対策は他のところがしてるからわからない。」と興味なさそうな返事。
霞ヶ浦導水路は工事着工から約30年も経過。
いつになっても完成しないし水需要も増加しないから東総広域水道企業団と千葉市は霞ヶ浦導水路事業から撤退。地元の人たちも残りの費用が少なくなっても延々と続く建設工事を不安視してる感じ。
ネットで霞ヶ浦導水路を検索すると悪い話を多く目にする。
さらには、完成予定が平成22年度→平成27年度→平成35年度と際限なく延長されてる。(本来は平成5年に完成予定)キレイな水になるのは、まだまだ先になりそうだぜ。
霞ヶ浦導水路についてのサイト
・霞ヶ浦導水事業の概要
・霞ヶ浦導水事業 wiki